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2006/02/21 UP
Enjoy LOHAS ロハス実践者によるリレーコラム
 

温めることと健康について

内科医師 田村拓二先生

今回のテーマ「温と健康」について、「温めることと健康について」、ですが一般的な話は簡単ですが、どうせやるからには医療的な話で、かつ「ふーん」でなくせめて「へー、そうなんだ」とぐらいはみなさんに思わせたく書いてみました。

   
 
体を温めるということとは?

体を温めると言うことはどういう事か?基本的には血行をよくする、ということが基礎になると思います。血行が良くなる、代謝が良くなるといった全身を活性化するということが体を温めて健康になるということだと思われます。血液の流れを良好に保つ、と言うことがいかに重要かと言うことは以前お話したので覚えていていただいていると思ってます。

つまり温泉や入浴剤の効能があれだけたくさん、多岐にわたり書かれているのはものすごく人間の体にとって基礎的な所に働く効果であることの裏返しである、と考えられます。では、現代の医学の範疇ではどうなのか?
 

心臓の悪い人は温泉はダメ?

「あなたは心不全ですね、はいここに行って温泉に入って下さい。お大事に」

とういうことがおこりえるのか?傷ついた体、特に心臓の悪い人なんかが温泉に入って良いのか?ちなみに大抵の温泉の効能を書いた書類には入っては行けない人の中に「心臓病の人」みたいな項目があります。熱い風呂に長時間はいるとのぼせたり、心臓がバクバク言ったりします。いかにも心臓には悪そうですよね。

しかし現在薬を使わない治療法「非薬物療法」の一環として新しい考え方の一つとして「温熱療法」が取り上げられています。


心臓病の人に対する非薬物療法としては現在、「温熱療法」「運動療法」などがあります。

温熱療法の中に「乾式サウナ浴(乾式サウナというものは俗に言う「サウナ」と言われている一般的なもので、ミストサウナなどとは異なり湿度は極力少なめで、高温にしているものです。○○健康センターとかにある最も一般的に広まっているタイプで、フィンランド式サウナなどと呼ばれることもあります)」「温水浴(お風呂)」の二つがあります。

「温熱療法」と「運動療法」、その違いは「温熱療法は減負荷(心臓へ負担をかけない)」であるも「運動療法は増負荷(心臓に負担をかける)」という違いです。つまり、温熱療法は基本的には負担がないので軽症〜重症の全ての心臓の悪い人へ用いることが可能である、それどころか重症の人ほど治療効果が大きいとさえ言われています。簡単安全で、どんな状態の患者にでも大体可能なんて、まさに万能の治療法なのではないでしょうか?

「じゃあ、さっそくおばあちゃんを入れてみよう。それ、ドボーン」

・・・・・ちょっと待ってください。入浴するだけで心臓が元気になる。ものすごく簡単なように考えられますが、実は少々守るべき「決まり事」があります。
基本的には下記の2点です。

【サウナの入り方】
まず温度は60℃、1日1回で15分、1週間に3〜5回で2間ほど入ります。

【お風呂の入り方】
41℃で10分、半座位にて1日1回はいります。これもサウナ同様1週間に3〜5回、2週間続けます。


ただし、サウナにしても入浴にしても

『入浴後に30分安静保温(軽く何か着ているほうが良いでしょう)』
『安静後に発汗量に匹敵するような水分補給をする』
これがポイントになります。

目標としては入浴後に1度体温上昇が認められる、というのが温熱療法の到達目標とされています。

間違っても「あー、暑い暑い」といって扇風機(強)にあたり、ビールを一杯・・・というのはいけません。そりゃ私だけか(笑)

なお、「サウナ」の更なる利点は入浴に比べ水圧がない分より一層、重症心不全でも安全に施行できることと、不整脈にも有効なこと、更には降圧剤にて改善させづらい拡張期血圧(例えば、120/70の70みたいな、よくいう小さい方の血圧)を下げることができる、などがあります。いかに心臓にやさしいのかよくわかります。

もちろん以上のことは基本的には病院にて治療として管理の上で施行されているものなので、まだ現状では自宅にて安易に実際に心臓病を持っている人には行うべきではありません。くれぐれもその辺は注意してください。また、最近は入浴法にも様々な種類、方法が開発されていますがその全てにおいて個々の効果が確認されているわけではありません。上に書いたような決まりごとを守って一般的な浴槽入浴・サウナを行うと良いのでは、ということが明らかになったというレベルですので、具体的な個々の検証に関してはまだまだこれからでしょう。

「なーんだ、まだなんじゃん」と思わないでください。今までは薬物療法が主であり、非薬物療法はあくまでおまけ、のような扱いをされてきました。何種類もの薬を、たくさんお金を払ってひたすら飲み続ける。これが当たり前、このように以前は言われてきました。それがようやく日の目を浴びるようになり、いまや「非薬物療法は薬物療法と共に心不全治療の車で言う両輪であり、心不全の治療に欠かせないものとなった」と言われるようにまでなった、というのは本当にすばらしいことだと、思っています。これからもっともっと広がっていくし、進化していくと思っています。誰にでも可能で、安全、お金もかからない、自然にも当然優しい・・・、これこそ最新のLOHAS的医療の一環と言えるのではないでしょうか?


でも、どうでしょう、とりあえずでもこの次に温泉にいく時には10分くらい熱すぎない程度のお湯に入り、入った後に30分暖めつつ休んで水分補給(吟水・・・とか、例ですよ一例)をするとか。こんな工夫一つで実は密かに心臓が元気になっていたりしたら。友達なんかと温泉旅行に行った時、「せっかく温泉に来たのだから、とことん入って元をとらなきゃ!!」なんて意気込んでいたらさりげなく、「本当に体にいいように、入るならやさしく控えめに入るんだよ。たとえば・・・」なんてやってください。長生きできるかも知れません。感心されるかも・・・かどうかは微妙かもしれませんけどね。それでは、また。

※写真はイメージです


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