ロハスな人のコミュニティーサイト
お問合せ よくある質問
ホーム
ようこそ! ゲスト さん


 
2006/04/15 UP
Enjoy LOHAS ロハス実践者によるリレーコラム
 

食とロハス

内科医師 田村拓二先生

私達の生活のなかで切っても切れないもの。それは食事。この「食とLOHAS」はロハスのなかでもかなり重要なものなんですよ。 巷で、この○○が良い!といえば流行る。今の日本ってどうなんでしょうか?

   
 
まずはじめに・・・。

「食事とLOHAS」、これはLOHASのなかでもかなり重要な意味合いがあると私は考えています。
健康と環境、持続性をふまえて考えながら生きていく。
そんな生活習慣・ライフスタイルがLOHASです。この中でやはり食事は切っても切れない。食事をどのように取るか、どのように考えるか?命つきるまで続けられる自分への問いでしょう。その中で私は他の分野同様「これを食べればLOHAS」「これを食べるのは反LOHAS」という考え方は同意しません。
 

健康と環境を考える


健康と環境(もちろんこれらを尊重する)を考えながら楽しみながら持続させる。
これに当てはまる(私個人としてはこれに『伝統』『地域性』を織り込みたいのですが)のであれば基本的には何でも良いのだと考えています。

「何を食べるか」よりも「これがどんなものであり、どんな場所で、どんな風に作られ育てられ、どんな経路で食卓まで来たのか」これを考えてみるとどんな物をどの様に摂取する事がLOHASに値するのか自然に答えは出てくると思います。

今回はあえて「特殊な食物」ではなく「かなり身近な食物」について医学的な見地から最新の「食事と健康について」お話しする事としましょう。


【肉食べたら胃癌になる?】

今年の3月に欧州において「食肉と胃癌について」新しい見解が出ました。
これによると欧州10カ国の52万人以上の35〜70才の男女において平均6.5年食事について経過観察したところ牛・豚・羊の赤身肉を摂取の多かった人は、それ以外の人に比べ「胃癌・食道癌」の発生頻度が高かったそうです。

今までで動脈硬化(脳卒中や心筋梗塞も含む)の問題や痛風、血液循環の世界や大腸癌などでは指摘されていた事ですが、胃癌・食道癌では初めてだそうです。「自然放牧の黒毛和牛、生産者も公表」など、最近は味やブランドだけでなくかなり環境にも配慮し、責任を持った食品を生産・販売する事で価値を見いだそうという姿勢がよく見られますが、もっと根本的な部分で肉を摂取する事を考えなければいけないのかも知れません。

 ただし、鶏肉においてはそのリスクは明らかに低かった、と言う事もありますし、
牛・豚においても「被験者の癌の家族歴が不明確であった」ということや「摂取量に誤差があった」ということからまだ名誉挽回のチャンスも残されているかも知れません。



【ジャガイモ食べたら糖尿病になる?】

今年の2月にハーバード大学において「慢性疾患の負担軽減を考えた食事療法において、ジャガイモは議論の余地がある」という研究が発表されました。

これによると糖尿病の既往のない34〜59才の80,000人以上の女性において20年間追跡調査したところ、4,500人が糖尿病と診断されたそうです。
その中でジャガイモの摂取が明らかに有意な項目として認められたそうです。さらには穀類のかわりにジャガイモを摂取している場合(主食として、と言う意味でしょう)一層関連性が認められたそうです。つまり「ジャガイモのように糖質含有量が多い炭水化物であるジャガイモを摂取する事は糖尿病のリスクを増やす可能性がある」ということを提唱されており、さらには「これらの炭水化物の代わりに全粒穀類のような糖質含有量の少なく、食物繊維のおおいような炭水化物を摂取するよう薦めるべきである」というように結論づけられています。これまた栽培方法や生産地、調理法などを考えるより以前にてジャガイモ摂取する事そのものを考えなくてはならないような事柄です。

これらのように「倫理観」や「健康法」といったものが一切なく、「医学の範疇のみ」しかも「具体的な疾患の危険性について」指摘された大規模な研究はまだ珍しいものと言えるでしょう。

ただ、これで「牛肉・豚肉・ジャガイモは食べない事にしよう」「なんだ、やっぱり肉や炭水化物は摂らない方がいいんだ」・・・とは思わないでください。

もちろん健康を重視する事はLOHASの根幹ですから牛肉や羊の赤身やジャガイモを摂取する事が本当に健康を害する事が確定(例えば喫煙のように)すればとてもお勧めできませんし、むしろ摂取しないようお話ししますがまだそれには時期尚早と考えます。上述の検査においても鶏肉に関しては胃癌になることは認められませんでしたし、魚(とくに光り物)が血液循環をよくし健康維持に役立つ事も明らかですから。また何年かしたら「牛肉は胃癌の可能性はあるが○○予防にはむしろ有用である」とか「ジャガイモもこのように摂取すれば健康によい」みたいな研究が出てくるかも知れません。

大事な事は前述のように「これはどんな物であって、どこでどの様に育てられ、どんな良い事・悪い事があるのだろう?」このように、漠然と食べるのではなく考えながら購入して食べる事です。

逆にイメージと異なる研究結果も見つけたのでこれもあげておきます。

【運動にはミルクココア?】

これはアメリカにておいて行われた研究です。男子自転車選手が自転車をこぎ続け、その途中で普通に市販されている低脂肪のミルクココアを飲んだものとゲータレードを飲んだものなどに分けて比べて見たそうです。するとミルクココアとゲータレードを飲んだ選手はほぼ同等の持久力を発揮した、とのことです。ミルクココアは疲労した筋肉に燃料を再補給するのに最適な糖分とタンパク質、更にはカルシウムやビタミンDを含んでいるのであろうと示しています。この研究においてはハイテクの高価なサプリメントが安く平凡な自然食品よりも優れている、という考え方に一石を投じることになったと結論づけられています。実際にアテネオリンピックに出場した選手も実際にミルクココアを摂取しながら試合に出ていたそうです。先進の機能飲料(様々な健康飲料)花盛りの日本にも言える事でしょう。昔からの身近な物を改めて再検証しましょう、ということですね。


【コーヒー、ウーロン茶は気分転換には向かない?】

東北大学医学部の栗山博士は1日2杯以上の緑茶を摂取した1,000人のお年寄りを対象に経過観察したところ、認知障害のリスクが低くなったことを発表しました。
これは緑茶に含まれる天然化合物である「EGCG(エピガロカテキン)」という物質が影響したのでは、と指摘しています。
同試験においてコーヒー、紅茶、ウーロン茶は同じ結果は得られませんでした。極端にいうと徹夜で一息入れたり、仕事の合間に気分転換するには感覚的にはともかく脳的にはコーヒーなどではだめで、何しろ緑茶。というようなことになってしまうかも知れません。これまた実際にはどの位の量を飲むのか、どの位の期間飲むのか、まだこれからの展開を待ちたいところです。

上記のようにまだまだ本当に食事・食物について医療の世界にて研究されたものは少なく、とくに結論付けられたものは少ないのが実状です。

「食とLOHAS」、「LOHASにおける食事」というテーマはやはり非常に深く、「まだこれから」というのが正直な気持ちです。
肉やジャガイモ、お茶の話を今回取り上げたのは既にごくごく当たり前とされる食物でも様々な方向から研究すると、未だに新たな事がわかりつつあり、まだもう少ししっかり見極めよう。と言いたいのです。
逆に今「間違いなくこれこそLOHASの食事だ!!」とされているような食材が今後、また変わっていくかも知れません。はっきりするまではまずは色んなトピックの話題などお伝えしていきます。それでは。

→バックナンバー

▲ページ上に戻る



Copyright (c) 2005-2008 LOHAS PROJECT,Inc. All Rights Reserved
doLOHASサイトに掲載されている画像または記事の無断転載を禁じます。
| doLOHASとは? | 運営会社 | 採用情報 | プライバシーポリシー |