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2008/7/31UP
Enjoy LOHAS ロハス実践者によるリレーコラム
 

ノスタルジックロハス

内科医師 田村拓二先生
こんにちは、今回は私がイメージする「本当のLOHAS」とはどんなものか、また、「LOHASに対する思いの原点」について書こうと思います。

   
 
高知の田舎で…

お医者さんと考えるLOHAS

まだまだ、「LOHAS」なんて言葉が出回るずっと前の話です。30年以上以前の話です。場所は高知県須崎市浦の内というところです。

私自身は高知に住んだことはありません。ただ、両親とも高知の人間であり、完全な高知っ子の血が私には流れておりました。小さいころは春夏冬休みそれぞれ長い期間高知で過ごしていました。今でも東京以外では最も地理感覚を持っており、大体頭の中に地図が描けるくらいです。

母親はそれでも高知市内の出身であり、高知県の中では街中でしたが、問題は(?)父親の方です。父親の生まれ故郷はその「浦の内」というところで、高知市内から更に奥に行ったところです。私の祖父はそこで民宿・食堂を運営していました。

 

 

その当時の話です。家は堤防をはさんで海と隣り合わせの様なところで、道路はありましたが車もそんなに通らず、夜などは漆黒で静寂の世界でした。

静寂の中「波の音」や「フクロウの声」などが鮮明に聞こえ、月の光がまぶしくて眠れないくらいでした。既に当時電気がありましたし、テレビもガスもありましたが、夜はまるで大昔に戻ったような気になりました。

当時東京では新宿の街中に住んでいましたのでそのギャップの激しさに戸惑い、なかなか適応できなかった思い出があります。静か過ぎて耳が詰まるように感じた覚えがあります。

食事も当然地物オンリーで、東京から来た孫のために色々工夫して料理を出してくれていました。食べてはいたものの、もったいないことに「カップヌードルのほうがおいしいや」と思ったことを覚えています(笑)。

歩いていけるところにある砂浜を掘ると巨大なアサリなど貝類が普通に採り放題(もちろん許可を得てですが、まあご近所さんでしたから)でしたし、そもそも近所の魚屋などにはその日にその辺で取れたものが並んでいました。八百屋もまたしかり。だから基本的には魚と野菜がメイン。

生活用水は山の湧き水で、「子供でもわかるくらいうまい水」でした。基本的に「ただ」でしたし。ちなみに下水道は当然リサイクル、まあ非水洗トイレ⇒肥溜め⇒畑ってやつです。

お医者さんと考えるLOHAS

空気はいうまでも無く澄み切っていました。真夏でも朝方の空気の爽やかさが実感できるくらいです。でも日差しは半端ではありません。
南国高知ですから。「溶けるような」なんて甘い甘い。「刺すような」日差しで、真剣に「やけどするんじゃないか」と思っていました。

一番面白かったのはその日の天気がなんとなくわかることです。雨の降りそうな臭いややみそうな臭いなどはっきり感じることができたことを覚えています。

 

 

「なんだ普通の田舎の話じゃないか」とお思いかもしれません。
確かにそうです。別に世界遺産の村でもなければ、保存されている場所でもなく、30歳以上の人であれば多かれ少なかれ似たような経験をお持ちなのかも知れません。
これらは普通の生活の話であり、長く続いてきた極々当たり前の典型的な田舎の話です。

でも、今はどうでしょうか?
「洪水対策」と称して厳重な堤防やテトラポット、治水工事が大規模に行われ、道路は厳重に舗装化され、高知のような地方都市でも高い建物ができ、近代化されています。

今は大抵の場所で携帯電話が使え、インターネットもできます。このコラムももしかしたら高知県須崎市でも見てくれているかも知れません。リアルタイムで荷物も届きますし、半日もあれば飛行機などで東京までこれるかも知れません。

なんとなくお分かりですかね?私は先に書いた「極々あたりまえの昔の日本の田舎の姿」これこそが「日本の目指すべき本当のLOHAS」ではないかと考えています。

お医者さんと考えるLOHAS

科学技術が進化し、平均寿命も延び、流通が発達し手に入らないものがだんだんなくなってきつつあります。でも、上に書いた「私の考えるLOHAS」はどんなにお金を出しても再現できないでしょう。

フランスだかスイスだかの高価なミネラルウォーターより、中身はなんだかわからないような田舎の湧き水のほうが私は貴重だと思います。

今現在でもまだ、このような環境が残っているところは日本の中にあるでしょう。一日でも早くそのような環境を救えないか、と思います。

 

 

医学や検査方法などが進化しドンドン新しい病気が見つかっています。
もちろん新しい治療法や予防法もドンドン編み出されてはいますが、もしかしたら文明社会になったことにより、単純に病気が増えているのではないか、と思うことがあります。

「検査方法などが進化したから、今まで見つからなかった病気が見つかっているだけだよ」
といわれる方もいるかも知れません。そうかもしれません。
でも私には人間が自然を破壊し、文明を発達させることで自ら病気を生み出しているように思えてなりません。

今は何とか人間の科学技術が病気の進歩に追いついているような状態ですから良いのですが、追いつかない日が来るかも知れません。

LOHASというものを特別なものと考えずに個人個人、考えてみることが必要になっているのではないでしょうか?


※写真はすべてイメージです。


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