「漆ってなに?」
漆の木の皮をはぐと出る樹液が「漆」です。
この漆は、木が自分の傷を癒すために出す液なので、「抗菌性」「耐水性」「断熱防腐性」に優れています。
漆は「生漆(きうるし)」という純粋の漆から、朱や黒などの色漆を作り出します。 生漆で仕上げる漆器を「摺漆塗」といいます。この摺漆塗は、素材に自身がないとできない漆器の原点でも有ります。石川漆器は木にもこだわっています。
木も漆も自然のものです。使えば使うほど傷みはありますが、それが味となり、気に入らなければ何度でも塗り直しがききます。そうすることで、漆が変化しより深い味わいとなります。
昔の人達は何度も同じ食器を塗り直して使うことにより、物を大切にし、さらに年期が入ることにより、漆器自体が価値あるものになっていったのでしょう! |