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LOHASトーク
 
 
2005/10/14 UP
 

第2回目は、NPO法人日本オーガニックコットン流通機構
理事長の宮崎道男さんをゲストにお迎えいたしました。オーガニックコットンは、化学農薬を使用せず栽培した綿。さらに宮崎さんは、川や海の水の汚染を防ぐ目的で、製造加工中で行われる漂白、染色、柔軟加工などの化学処理をせず仕上げられた「安全なコットン」を扱われています。

 

 

NPO日本オーガニックコットン流通機構 宮崎道男さん

1950年 東京生まれ
1989年 米国に渡る。ロサンゼルスを中心に日米間貿易、米国市場調査、販売促進事業を行う
1992年 オーガニックコットン調査開始
1993年 日本帰国、オーガニックコットン事業開始
1994年 NOC日本オーガニックコットン流通機構設立
2004年 日本オーガニックコットン流通機構NPO法人化
現在に至るまで一貫して正統な有機綿の普及と、化学処理をしないで仕上げる技術を開発

 
     
 

株式会社LOHAS PROJECT 代表取締役 光永正樹

1971年 5月12日生まれ、東京生まれ東京育ち
1994年 日本体育大学卒業後、英国に渡る
1997年 メーカー勤務
2000年 財団法人国際協力技術研修財団 理事就任
2004年 株式会社光ジャパン設立
2005年 株式会社ロハス・プロジェクト設立

 

LOHAS=知的消費者のライフスタイル


光永:最近はメディアがLOHASを取り上げるようになりましたね。

宮崎:ええ。先日もテレビで、環境への意識が高い「エコ層」に対し、健康と環境の両方に意識が高い「LOHAS層」が紹介されていました。

光永:LOHASがエコと最も違う点は、健康への関心の高さに見られるよう、 「自分ありき」な点だと思います。まずは「自分が健康で快適でありたい」という意識が、環境へのやさしさに繋がっているというか。弊社のロゴには「egoからはじまるeco!」というキャッチコピーがついているのですが、まさにその点を強く感じます。

宮崎:LOHASは、生活を楽しむ中できちんと自分の健康や環境への意識を持つことが出来る、つまり「センスのある人」が実践しているイメージがありますね。世の中には多くの商品があり、そのフィールドはどんどん広くなってきているので、消費者に「見る目」がないと、いいものに出会えないですよね。逆に言うと、LOHAS的な視点を持つといいものにたくさん出会えるわけです。

光永:宮崎さんはお仕事でオーガニックコットンを扱われていらっしゃいますが、LOHASユーザーに選ばれる商品ですよね。

宮崎:そうですね。オーガニックコットンというのは、化学農薬を使わない有機栽培綿のことですが、いわゆる殺虫剤、化学肥料、除草剤そして枯葉剤など一切使わず栽培した綿です。綿は食物でないために規制が少なく、なんと地球上の殺虫剤の25%が綿畑で使われているのですよ。綿は口に入れずとも肌に触れるものですから、安全性に配慮して、これらの化学農薬を使用せずに栽培したのがオーガニックコットンです。今では、GAPやNIKEなどの大企業もオーガニックを意識し、これらを取り入れて商品を生産しています。

光永:企業の社会的責任として使用している部分もあるのでしょうね。

宮崎:通常、綿は製造工程で手垢や機械油などの汚れが付いても最後に化学薬品で漂白して仕上げられるんですよ。ところが、オーガニックの場合は漂白の工程を含まないので、汚れないように、そしてゴミが付着しないように、多くの人手を使い、細心の注意を払って生産するわけです。つまりコスト的にも非常に負担がかかる。それでも使うというのは、社会的な信頼に繋がる「企業の決意」に他ならないと思います。


「LOHASな商品」と「LOHASな人の感性」


光永:これまで宮崎さんがオーガニックコットンを通して携わってこられたことが、今LOHASというコンセプトをきっかけに時代が追いついてきて、注目され始めてきたように思うのですが、今後LOHAS的な発想でオーガニックコットンがさらに普及するための課題やハードルはありますか?

宮崎:メーカーや流通の経営トップが賛同し、合意してくれた場合でも、「品質管理部」で却下されるケースがあるんですよ。綿は本来天然繊維ですから、日の光で変色したり、洗って縮むというのは、当然の性質です。これを改善するには、漂白や防紡剤などの化学処理をしなければなりません。一般的な品質基準に満たないからと「不良品」扱いになりますが、天然、自然のままの本物が不良品になるという基準そのものに問題があるのではないでしょうか。勿論コストも高いので、流通できないケースが多々あります。オーガニックコットンであるがゆえのよさが、基準面でマイナスになる点が課題でしょうか。

光永:LOHAS的なアイテム独特の「良さ」であっても・・・

宮崎:ええ。そこが理解されると随分変わるのではないかと思います。
ただ、最近のユーザーは「綿カス」と呼ばれる黒い点々のついたオーガニックコットンをむしろ可愛いと言ってくださったり、変色して縮んでヨレヨレ・シワシワになったシャツでも着心地が良くてと永く愛用してくださいます。

光永:自分の心地よい素材・服を愛用するというのは、とても分かります!それは人によって様々だと思いますが、私にとっては「パジャマ」なんです。普段は仕事柄スーツを着用していますが、オフには好きな音楽と好きなコーヒーを楽しみながら、愛用のパジャマを着てくつろぎます。オンとオフの切り替えができますし、そんなイメージをするだけでもリラックスできて健康的な感じがしますものね。

宮崎:そうですね。リラックスウエアやウィークエンドウエアというものは、人に見せるものではなく、自分自身にとって快適で、肌触りがいいものであってほしいですからね。単純に環境にいい商品だからという義務感ではなく、楽しみながら選ぶ感覚・感性。それも私はLOHASだと思いますね。


「大切に扱う気持ち」がLOHASの原点


光永:LOHASへの関心層が増えてほしい、何かキッカケを提供したい、その思いから、私はこの「do LOHAS」というサイトを立ち上げました。今後、さらにメッセージを強く発信していくポイントとして、「大切に扱う気持ち」を考えています。

例えば、私は物持ちがとてもよくて、靴は長いもので10年ぐらい愛用しているんです。同じ靴を2日連続で履かないようにして形もキープし、磨き上げて、まめにリペアすればちゃんと10年もつんですよ。こういう「モノを大切に永く使う」「使い捨てでない生活」もLOHASに繋がると思うんです。

この姿勢はモノだけに限らず体にも通じる部分があって、モノを乱暴に扱う人は、自分の体も乱暴に扱ってしまいがちですよね。暴飲暴食など、体に悪いことをしてしまったり・・・。モノを大切にする人は自分の体、ひいては時間や空間、地球環境をも大切にする姿勢を持っていると思うので、そういうことに「かっこいい」「こうありたい」と共感してもらうこともポイントだと思っています。

宮崎:おっしゃるとおりですね。自分を大切にできて初めて地球を大切にすることができるわけですから。

光永:ある意味、「自分を好きになるイコール自分を大切にする」ということですよね。そうでないと人をいたわれない。LOHASのカテゴリの中に「自己啓発」がありますが、自分を高めるという点で、モノや食物などに自分なりの「こだわり」をもち、しっかり投資できる人がLOHASだなと感じます。自分のありたい姿に近づく決意と実践がその人自身を高めていくと思うので・・・。

宮崎:突き詰めていくと、精神的な部分が大きいと思いますね。「自分を見る客観的な自分」でいられるかどうか。夜更かししようとしている自分を「昨日は遅かったから、今日は早く休ませてやろう」みたいに、自分自身を客観的に見れる視点を持つということです。その視点を持って世の中を見渡すことができれば、きっとそこに人間的な成長があると思います。

光永:その通りですよね。私も企業として知らせていく努力をしていきたいと思っています。単純にLOHASを意識して生活しているだけで終わってしまっては、ただの自己満足なんですよね。何かに気づき、ライフスタイルが変化し、ロハスを実践する人が増えていく・・・そのレベルを目指さないと、企業としての存在意義がないですから。消費者の新しい価値観を敏感に感じ取って、LOHASを発信していく責任を感じます。

宮崎:私が扱っているオーガニックコットンは、フェアトレードを通じて生産地の貧困を救済する仕組みを取り入れています。消費者は商品の購入を通じて貧困救済に貢献でき、環境をよくすることができるわけです。このように、消費者の快適さや環境への配慮だけでなく、生産地をも大切にし貢献できる喜びはとても知的な要素だと思うのです。こういう点も、もっと多くの方に知ってもらいたいですね。


※注釈:【フェアトレードとは】小規模生産者に対して公正な価格で取引を保証する制度で、生産国の持続的な生活向上を支えることを目指しています。


 編集後記

今回のトークでは、LOHAS的な視点を持つ消費者が「知的消費者」と表現され、「健康と環境」にいいものを楽しんで選ぶセンスがある」という意見が見事に一致しました。

ストイックに義務的なものではなく、自分の「こだわり」を大切にするところから始められるのがLOHASのスタイル。そして、モノだけでなく、自分自身を大切にし、高めていくことも重要なポイントと言えるでしょう。


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