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光永:以前はアパレルのデザイナーをされていたそうですが食の世界にかかわるようになったのは、何かきっかけがあったのですか?
野田:はい、とにかく旅が好きで世界の色々な国を訪れるうちに、貧富の差を強く感じるようになってきました。もちろん、そのような状況があることは知っていましたが、実際に訪れた国々ーとくにアフリカやペルーでの衝撃は…。言葉で表すのは難しいですね、色々と考えさせられました...。あたりまえのこの日本での生活が、実はとてもー恵まれている ーということ。その意識から何かしなければ!という衝動にかられ、まずは環境保護団体であるNGOで いろいろなボランティアをしていました。
光永:そうですね、あたりまえすぎて忘れてしまっている事は多いですね。
野田:とにかくいろんな団体が有る中で、私は難民を助けるNGOやェアートレード関連のNGO・知的障害者の方々との生活レベルでのサポートなど様々なボランティアを行いました。
ボランテアというサポートする側でしたが、逆にいろんな事を教えられました..
つまり、今の社会の状況は誰のせいでもなく、ひとりひとりの生き方・考え方が大きく影響していると思うんですね。
それがエクリュを作るきっかけでもあります。
光永:どのぐらい、そのような活動をされていたのですか?
野田:ボランテイアは4〜5年でしたが後にスタッフとして商品開発に携わっていま
した。 現在はフェアートレード関連のNGOとデザイン契約をしています。
NGOに関わり、環境や貧困問題には食文化が大きくにつながっている事を知り
それらの経験が、カフェを始めるきっかけーつまり食の大切さを表現しようと思った理由です。
光永:食は産まれてから、最期まで関わることなので、大切なことですよね。
食べたものがその人を形成するといっても過言ではないと思います。 恵まれすぎていて、忘れてしまっていることもたくさんあります。
日本は昔に比べ、物を大切にする気持ちが薄れているような気がしますね。
私が、セレナさんに初めてお会いしたのは、最初のロハスな集い、線香花火の集いの時でした。第一印象は、とても洗練されてかっこよさとセンスのよさを感じました。これからは、食をおしゃれに、楽しく生活に取り入れていきたいと思っています。
野田:そうですよね、どんな活動、行動、仕事?でも楽しくなければ人に感動は与え
ません。 実は私の中で大きく影響したことがもうひとつあります。
それはフィンドフォンというコミニュテイでの経験です。十数年前に20日間程滞在したのですがそこではまず一人、一人に担当が与えられます。あなたは、掃除。あなたは、
料理。あなたは 大工?ガーデナー?などなど・・・
日常的な作業全てに愛を持って行うことを学ぶためです。それらの分担は今までの経験に関係なく与えられます。
言葉も通じない仲間と共に行なう作業ですが、心を開く事ですべてに喜びを感じられるのです。つまり、言葉や行動ではなく心ーハートが伝わるんですね。
よく植物でも会話をしながら育てると違うといいますよね。まさにそういう事なのです。感謝する気持ち、いたわる気持ちが愛と平和に包まれ社会を作るんですね。
私は掃除係だったのですが、「掃除機はケリー」というように、道具のひとつひとつに
名前がついているんです。
「ケリー、今日もお掃除しましょうね。」などと話しかけながら掃除をすると
毎日のお掃除が楽しくなります。掃除道具たちが、いとおしく感じてくるのです!
光永:それは、おもしろい発想ですね。本当に楽しそうだし、道具がいとおしく思えてく るのが分かります。
野田:単純なことが、喜びに変わるのです。野菜を育てる時も料理を作る時も誰もが
感謝しながら携わるんです。
そして、食事を頂く時は地球や食材や関係した人たちに感謝します。そうすると不思議なんですね、おいしさが変わってくるのです。
体の中から湧き上がってくるおいしさ!まさにビタミン愛たっぷりの食事。 私はそこで、本当のおいしさーつまり人を幸せにする美味しさを感 じたのです。
材料や技術も大事ですが、一番大切なのは作る人の心だということなのですね。
私のカフェでも、そのような気持ちを大切にしています。舌を喜ばせるだけでなく、心も身体も喜んで頂きたいんです。
光永:本当にそうですね。目に見えないものの方-が多かったり、重要なこともあります。こうゆうことは教わることがなく、経験で学ぶことしかできません。
生きていく うえで、人として一番大切なことですね。
野田:私はとても感性は大切だと思います。
素敵なレストランでのひとときもいいですが、病気の時など、そのような食事より質素でも愛情たっぷりの食事は身体が喜びますよね。
いつもはうるさい母親でも、どんな薬よりまずはお母さんが作ってくれた料理が元気の元ですから。
光永:僕のお袋の味は、おにぎりですね。
野田:え〜!おにぎりは一番すごいんですよ。手は一番エネルギーが出るところです。よく手当てというでしょ。おにぎりにはエネルギーがつまっているのですよ。
光永:そうなんですか。今まで、数えきれないほどのおにぎりを食べてきましたが、
お袋 のが一番おいしいと思いますね。
野田:今の子供たちも、コンビニのおにぎりではなく、お母さんの握ったおにぎりを
毎日食べると違ってくると思いますよ。
光永:エクリュのようなお店で、食事ができるこの地域の方は幸せですね。弊社のスタッフが、セレナさんの取材に行くと、目を輝かせて帰ってきます。 新たな発見や教えられることが多いようです。
野田:そうですか…うれしいですね♪
光永:セレナさんの料理は、驚きや、意外性があって目からウロコ的なところがとても素 晴らしいです。
野田:料理にはきまりがないですからね。その人の発想で、どんどん広がっていきますよ。
光永:今回、ロハスな食卓レスキュー隊にレシピを提供して頂きましたが、セレナさんが皆さんに伝えたいことは一言で言うと何ですか?
野田:食からはじまるロハス・人生(ライフスタイル)はデザイン!です。
光永:とてもセレナさんらしい言葉です。
野田:それから、自分にあったものを見極める目を持つことも大切です。
色々な食べ物や情報があるなかで、流されないようにしないといけませんね。
よく、メディアで話題になった食べ物に人が流れることがあります。全てのものが自分にあっているとは限りませんから、自分の体の声に耳を傾け、バランスを大切にして欲しいと思います。難いようですが、身体は正直なんです。
光永:そうですね。自分の身体にあったものを選ぶのは大切だと思います。
野田:でもなかなか分らない人が多いのが現実でしょう。
まずは食べたくない、のみたくないーという物、時はその声に従う必要が有りますね。
あとはやはりファースフード、コンビニ食は控えた方が良いです。
ビタミンやサプリを取っていても、身体に負担の有る食事をしていては感性が鈍ってきます。身体がきちんと反応しなくなるんですね。
光永:これからは身体が喜ぶ美味しさや食べることの楽しさ、作り手の気持ちを皆さ
んに伝えていきたいですね。
今回の対談で、あたりまえ過ぎて忘れている事の多さに気がつきました。
感謝する気持ち、思いやる気持ちの大切さ・・・。そして、そこから生まれる喜び。
毎日を、素敵に過ごすヒントがたくさん詰まった対談となりました。
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